日本画　こころの京都：かずのこのなんやかんや雑感日記：SSブログ

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日本画　こころの京都　[美術展] [編集]

京都文化博物館で開催中の『日本画こころの京都』展に行ってきました。

チケットを見せるとしおりがらえるというので、便利堂さんにも足を伸ばしちゃいました＾＾；

しおり.jpg

行ったのはもうずいぶん前で、たしか2月の三連休の頃。わざわざ行ったというよりは、たまたま通りがかって、しかもいっぱい時間があったのでのぞいてみた、といった感じでした。

江戸時代から、明治・大正・昭和・平成と続くそれぞれの時代の日本画家たちの「京都」がありました。

四条京阪.jpg
「春雨」　西山英雄　昭和９年

これ、今は地下駅になった京阪四条駅。駅名も祇園四条っていう、よくわからない名前に変わってますね。右側が鴨川だと思うので、三条行でしょう。このころは浜大津まで直通で行く電車も走っていたはすです。（たぶん）

この絵が描かれたのは昭和９年。なのでまったく知りませんが、でもホームへのスロープのあたりは、間違いなく僕が大学生の頃まで利用していた四条駅だと思います。絵に描かれている赤旗持った人もいたような…。僕の父が生まれた年にこんな風景があったんだと思うと、人が歳をとる速度の方が、街並みが変わるのよりも速いのかなって思いました。

ここは市電と京阪電車が平面交差していて、市電が京阪の線路を渡る度に、ガランガランと大きな音がしていました。子供の頃は、きっと一升瓶みたいなのを積んでるんだと本気で思ってくらいの音だったな…

長刀鉾.jpg

この絵は長刀鉾。このタッチもなぜか懐かしく感じました。いまだにどうしてだかわからないのですが、こういう色、筆遣いの絵を、祖父母の家などで、いつも見ていたのかもしれません。

長刀鉾図　富岡鉄斎　大正５年

子の他にも、京都のいろんな場所、風景、祭り、女性、などが描かれた日本画がいっぱい。　思った以上に時間をかけて見てしまう、そんな美術展でした。

いつも絵画展、美術展は昭和の終わりに建てられた近代的なビルの本館で開かれますが、別館はもともとは日本銀行の京都支店。明治のメインストリートだった三条通りに面した1906年（明治39）竣工のレンガ造り。

ここの一階も何度かブログに取り上げたと思うのですが、内部もよく保存されていて、この旧営業室は今は催事場みたいになっています。

『日本画　こころの京都』を見に行った日じゃなくて、17日の車いす駅伝の帰りに立ち寄った時には、ここで京都工業繊維大学建築学科の卒業展が開かれていました。昨年も見て面白かったので、今年もちょっと楽しみにしていました。

今年は、僕のツボにはまる作品は無かったのですが、既存のインフラを勝手に仕立て直して、その解説では難解なカタカナ英語でコンセプトが語られている…という点はいつもと一緒でした。

今年はなんとなく小粒なものが多かった気がします。学生なんだから、もっともっと大胆な発想があってもいいなって思います。ただし、社会人になってからの建築設計のプレゼンとかで、難解なカタカナ英語でコンセプトを語るのは、できればやめてください^^;　実用が第一の建築ではあるけれど、絵画も建築も、感じるもの、伝わるものは、なかなか言葉では表せないものです。