ミュシャ展 [日記]
3月の半ばなので、もう2カ月も前のことになりますが、国立新美術館のミュシャ展に行ってきました。
この日は朝から東京出張で南青山の方で仕事があありました。思ってたよりも早く終わったのでミュシャ展に駆け込みました。
青山墓地のある方から国立新美術館に入ったのは初めてだったのですが、 木々にどこかで見たようなデコレーション!!
草間彌生展も始まってたのにここで気が付きました。
上のポスター(部分)はミュシャの 「ウェイヴァリー自転車」の広告。これは4年前に京都で観た「知られざるミュシャ展 -故国モラヴィアと栄光のパリ-」でみたもの。
ミュシャと言えばアールヌーボー、パリの街頭に貼り出されたこんなポスターがミュシャのイメージでした。前回みた展覧会のテーマにある"故国モラヴィア”の部分は、パリで成功したので国に錦を飾った…くらいに思っていたのですが…。
それが、今回の全20点の大判の大作『スラブ叙事詩』を見て、ミュシャの祖国に対する思いについての印象が全く変わりました。『スラブ叙事詩』はチェコおよびスラヴ民族の伝承や神話をはじめ、その栄光や苦難の歴史を描いた全20作品からなる、およそ4 x 5メートルから6 x 8メートルにもなる壁画サイズの大作。
オーストリア=ハンガリー帝国領モラヴィア(現チェコ)に生まれたミュシャ(原語ではムサ)のモラヴィアやスラヴ民族に対する思いのほどを、音声ガイドで聴くについれて、その強い思いのこもった大作の迫力に圧倒されました。
画家は50歳で故郷に戻り、晩年の約16年間をこの『スラブ叙事詩』にささげたといいます。
ヨーロッパ大陸の中央にあって他国の支配に翻弄され続けたチェコの歴史を背景に、画家をチェコ語のムサと呼びながら、しっかりと解説されていた音声ガイドが秀逸だったと思います。
『スラブ叙事詩』の他にもパリ時代の作品なども展示されていましたが、2カ月たって頭に残っているのは『スラブ叙事詩』ばかり…。
それにしても、全20点を日本に持ってくるなんてすごいですね。ミュシャのお孫さんは国の宝である作品すべてを国外に持ち出すなんて…と怒ってられるとか聞きましたが…。
ミュシャ展の余韻に浸りながら展示場を出ると、外は暗くなっているのに 長い行列。草間彌生展のグッズ売り場のレジへの行列でした。始まったばかりの 時期からこんなに人気だったんですね…
写真を整理していたら、ミュシャ展の帰りに撮影したこんな写真がありました。
3月だったので、まだ娘の引っ越し前だったのですが、国立新美術館から電車1本 で東武動物公園まで行けることに気付いて思わず撮ってしまいました。
これまで東京の地下鉄の郊外の行先なんて気にもならかったのですが、娘が住むとなったためでしょうか、東武動物公園の文字がすぐに目に入ってくるようになってました。ちょうど寂しさを感じるようになっていた時期だったのでね…^^; 今はいい距離感だと思ってるので寂しさも感じなくなりました。わずか2カ月前のことですが人の心理状態って短期間に変わるものです…。
ミュシャも草間彌生も嫁の解説付きで観たいのに
「ミュシャ、大好きだけど見まくったし込んでるからイヤ。
草間彌生も込んでるし・・・」と言うのでいまだ拝観実現せず^^;。
業を煮やしてミュシャ展の図録を買ってしまった・・・(´Д` )。。
ひとりで行こうかなぁ、もう(←行けや!)。
by すーさん (2017-05-23 21:56)
私は草間展だけみてエネルギーが切れました。
by JUNKO (2017-05-24 19:24)