中国のテレビ [日記]
出張で泊まる北京のホテルはNHKもCNNも映らないローカルホテル。
なので中央電視台のニュースチャンネルをつけている時間帯が多くなります。
1週間前のニュース番組なので、すでにずっと前のように感じるものもありますが、まずはこの絵。
ブラックホールは「黒洞」なんですね…。
福島第一原発の使用済み核燃料プールからの燃料の取り出し作業が開始されたことも大きく報じられていました。中国も原発をすでに37基を稼働させているためか、報道も抑制の効いた調子のように感じました。
河野太郎外相がちょうど中国を訪問されたいたのでニュース番組でもインタビューが放映されていました。
画面もインタビュアーの質問内容も、さらに河野さんの受け答えも、最近の両国の関係を表すかのように穏やかな調子に思えました。一時に比べると豹変ともいえる態度とも言えますが、この国と付き合うには我が国もしたたかさが必要です。
日の丸さえ無視するかのような時を思うと、トランプさんに対峙する足場を少しでもしっかりとしておきたいという思惑をテレビの画面から読み取るのは深読みしすぎでしょうか。
一方こちらは阿富汗(アフガニスタン)で塔利班(タリバン)が春季攻勢をかけているというニュースが連日流れていました。日本のマスコミはこのあたりに興味がないのでしょうね…。あと利比亚(リビア)情勢についても詳しく報道していました。西側諸国の介入が今日の混乱を招いている、という論調だと思います。どれだけの人が報道番組を見ているかは別として、中国のテレビ局の方が世界を向いていると感じてしまいます。
巴黎圣母院(ノートルダム寺院)の火災は中国でも大きく報道されていました。僕にとっても17歳で初めて行った外国の地であるパリの象徴でもあるノートルダム寺院の荘厳さは深く印象に残っています。その後仕事で1カ月以上滞在することもあったのですが、最後にノートルダム寺院に行ったのが6年前。いや、行ったのではなく、入場待ちの行列を見て入るのをあきらめたので、単に前を通っただけですが、あの時並んでおけばと…。
本当に残念です。
北京の柳絮は到着した頃がピークだったようで先週の週末にはほとんど収まっていました。柳絮・北京でググってみると、本当に雪のような写真がいっぱい出てきました。
アレルギーの他、積もると火が付きやすく危険だとか、道路に落ちて雨が降るといろんなものを吸い込み、そのあと乾いて再び舞うとさらにいろんなアレルギーを引き起こすなど、健康面でも問題があり当局も対策に乗り出しているようです。
その対策も効いてきたのか、柳絮の季節の北京にはこれまで30年間で十数回来ていますが、中心部の街中ではあまり見なくなりました。
探してみたら12年前の写真↑が残っていました。さらに積もると足元が見えなくなるくらいでしたから、だいぶ改善されてきたように思います。
週の後半に帰ってきて、週末は ↓ に行ったのですが、空は一点の雲もない快晴だったのですが…
今年は我慢の一年になりそうです。
ノートルダム寺院の火災、ほんとうに残念でやすよね。
世界的に貴重な文化遺産が失われてしまいやしたね。
by ぼんぼちぼちぼち (2019-04-23 21:28)