夏のルール [日記]
昨日の土曜日、美術館「えき」KYOTOで開催中の「ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ」を見てきました。
《ムーンフィッシュ(キンカガミ)》「内なる町から来た話より(2017年)
オーストラリアの絵本作家ショーン・タン氏の展覧会。絵の中ではこの”ムーンフィッシュ”を描いた、光鮮やかなこの1枚に心惹かれました。
本展の案内のキービジュアルに使われている絵がこんな風なので、ヒエロニムス・ボスの奇怪な世界なのかと思ってたのですが、確かにそういう要素はあるものの、どこか懐かしい不思議な世界が広がっていました。
最初に目に飛び込んできたのは、彼がが初めて絵と文章を手がけたという絵本『ロスト・シング』。ある夏の日に少年が浜辺で出会った迷子の居場所を探す物語なんだそうです。そしてその迷子というのが、人ではなく軟体動物と蟹とだるまストーブが合体したような姿。
疎外された人?が居場所を探す、そんなふうに感じるストーリーになっているそうです。
会場をまわるうちに、大人の絵本、といった趣に引き付けられ、最後には『夏のルール』という絵本を買っちゃいました。
兄や年上の子供と遊んだことがある人なら誰でも経験したような、頼りがいのある年長者だけど、でも勝手にルールを変える理不尽さ、時に同じ立場で与えたり与えられたりして感じる一体感、絵本にはそんな言葉はどこにも書いてないけれど、僕にはなんかそんな懐かしい感情が少しだけ甦ってきたような気がしました。もちろん次から次へと出てくる絵はとても強烈な印象を受けます。
京都展で撮影可能な一枚。添えられた書状を見ると、ショーン・タン氏も、京都を気に行ってくれてるみたいでした。
こんな歳になって、絵本に吸い寄せられるとは思いもしませんでしたが、子供に帰ってみるのも悪くはありませんね。
孫と見に行きたい展覧会です。
by JUNKO (2019-10-06 19:43)
絵本の世界好きです。
by ヤッペママ (2019-10-06 21:08)
記事と関係なくてスミマセン!
我等がタイガース、CSファイナル進出です!!
by トモミ (2019-10-08 11:39)
夏のルール、シュールな雰囲気の表紙でやすね。
中も気になりやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2019-10-08 20:13)
面白そうな世界展なので見てみたいものです。
by 旅爺さん (2019-10-11 10:25)