抗体検査

抗体検査ということば、コロナウイルスの出現以来、よく見聞きするようになりました。
下の画像は昨年秋の会社の健康診断の結果通知書。希望者は麻疹（はしか）の抗体検査を受けられたのですが、結果は陽性でした。

1978年（昭和53年）10月1日から定期接種が開始されたそうなので、僕を含むそれ以前の世代はワクチンは接種していない可能性が高いのですが、僕の場合は自然感染で免疫を持っていたようです。幼稚園の頃に罹った記憶があったので免疫はあるだろうと思っていましたが、”思い違い”のケースもかなりあるということだったので、陽性が確認できたのは良かったと思いました。

結果表には、麻疹の他に、風疹ウイルスやムンブスウイルスの欄がありした。ムンブスウイルスとはおたふく風邪の原因となるウイルス。

特に風疹については、妊娠初期に風しんに罹ると胎児に異常をきたす危険があるとのことで、会社でまわりに若い女性が多いので以前より気になっていました。ただ、中学生の頃に罹った記憶があるので、これまでは気にしていなかったのですが、その時に検査とかで診断されたものではなく、症状から診断されたものだったと思うと、やはり”思い違い”の可能性はゼロではないので、だんだんと気になりだしました。

ネットで調べてみると、これらのウイルス性疾患は感染力がものすごく強いようで、コロナでも話題になった基本再生産数でいうと、かなり高いようです。

　インフルエンザ　 1-2　
　麻疹　　　　　　 6-7
　おらふくかぜ　　 4-7
　みずぼうそう　　10-12

みずぼうそうだと、濃厚接触だと5分でも感染するのだとか。免疫が無いと「感染している人と廊下ですれ違っただけでも感染する」と言われているようです。

水痘（みずぼうそう）については、何年か前にタイ出張中に帯状疱疹を発症したので、ほぼ間違い無く、おたふく風邪も中学生の頃に発症した覚えがあるので、抗体は持っているだろうと思っていたのですが、年々数値は落ちているかもしれないし、半年に1回受けている病院での血液検査にオプションでこれらの抗体検査を加えてもらいました。 風疹も中学生の頃に罹った記憶があるのですが、1962（昭和37）年4月1日以前に生まれた人は予防接種を受けている可能性はほぼゼロとのことなので気になりました。

で、結果はすべて陽性でした。

麻疹、風疹、おたふく風邪はどれもワクチンはあるものの特効薬はなく、発症したら対処療法しかないとか。みずぼうそうは抗ウイルス薬を使うこともあるようですが重症にならずに多くが自然治癒するのだとか。麻疹、風疹は飛沫感染や接触感染の他、麻疹やみずぼうそうは空気感染もあるようです…。

改めて空気感染というものを調べてみると、別の言い方で飛沫核感染とも言うようです。飛沫核とは飛沫の水分が蒸発した小さな粒子のことで、これを吸いこむことで感染するのが飛沫核感染、つまり空気感染ということになるそうです。乾燥した分、長時間空気中を浮遊するんですね…。

麻疹や風疹のような身近なウイルス感染症でも、未だに特効薬が無いということなので、新型コロナウイルスについても、やはりワクチンの開発を待たなけれならないのでしょうか…。ワクチンができても、麻疹などのように抗体が一生ものになればいいのですが…。インフルエンザのように毎年接種しないと抗体を維持できなのであれば、将来的にもかなり面倒なウイルスということになりますね…。

検査結果をもらったのは２月でしたが、それからすぐに部下の一人から妊娠の報告がありました。万が一にも麻疹や風疹を感染させることがあってはいけない中で、抗体検査でリスクが無いことを確認できたのはいいことだと思いました。コロナに限らず、他人にうつさない配慮というものは、やっておいた方が心を健全に保てそうです。

コメント 2

「nice!」ありがとうございます(*^_^*)
恐れ入りますが、「きたろうの緊急告知」をご覧ください<m(__)m>
https://hiroshige-kitarou.blog.ss-blog.jp/2020-09-06
by きたろう (2020-09-06 16:45) 

みずぼうそう、感染力が強いんですねー。
娘の保育園で誰かがみずぼうそうになったら
一気に広がったのを思い出しました・・・。
by AKAZUKIN (2020-09-08 12:06)