タイのトラベラーズSIM

海外出張の時は、いちいち日本の携帯電話でやりとりすると、いろいろと不便だし料金も高くなるので、現地のプリペイドSIMカードを購入してSIMフリーのスマホに入れて使っています。最近はスマホやタブレットでメールチェックしてクイックレスポンスが求められるようになってきているので、安価なSIMカードは欠かせません。

中国やドイツなど定期的に行く国では、今はずっと同じSIMカードに追加チャージしながら使っています。なので電話番号はずっと変わらないので便利。　以前は日本からSIMカードに追加チャージができないことが多かったので、行く度にSIMカードを買っていましたが、いまでは日本からクレジットカードでチャージできたりするようになったので、それほど頻繁に海外に行かない僕のような者でも電話番号も維持するのが容易になりました。（どうでもいいことですが、今チャージって単語を思い出そうとして、"充値”という漢字が浮かびました。なかなかいい中国語だと思います。）

でもタイは１年に１回行くか行かないかってところだし、電話というよりはネット用として使うので、その都度空港で旅行者用のトラベラーズSIMを買っています。

タイでは街中のコンビニでも簡単に手に入るSIMカードですが、空港到着時に買ってしまうのが便利です。昨年１１月に出張で行ったときの写真ですが、バンコクのスワンナプーム空港ではSIMカードを売っているブースは３社ありました。

税関を抜けてターミナルビルに出たところにお店はあります。緑のシンボルカラーのAIS。

青いカラーの　dtac 。　この２社は並んでいました。

少し歩いたところに　true move　という会社がありました。ここは４G、LTEといった文字が見えます。

あまり時間もなかったのですぐに選ばないといけないので料金表を見ます。この会社は１日や３日といった短期間の設定があって、それぞれ９９バーツ、１９９バーツと書いてありますから、１バーツ３．５円としても、３５０円とか７００円。それでデータが２５０MBとか５００MB使えれば十分実用的ですね…

残りの２社はどちらも７日の設定が２９９バーツ。データは３Gで１.５GBついていて、それ以上だと接続スピードが落ちるようですが、日中に仕事でスマホやパソコンで使うくらいで動画とか見たりすることはないので、十分なデータ通信量です。




昨年はデータは１GBだったと思うので、さらに便利になってますね…。何しろ１０００円くらいで使えるわけですから。

結局、緑のAISでSIMカードを買いました。スマホを渡せば係りの女性がすべて設定してくれます。マニュアル見ながら苦労して開通させるのも趣味としては悪くはないですが、すべてお任せで設定してもらうのも楽でいいです。これで空港からホテルに向かうタクシーの中でもネットし放題です！

海外出張の時は、このスマホを使っています。

メーカはThL。いわゆる中華スマホです。もちろん完全に日本語化して使っていますが、使い勝手は上々です。中国製の低価格スマホが世界で売れているといいますが、確かに品質はここ数年で格段によくなってきていると、１ユーザーとして実感しています。

このW200Sという機種はデュアルSIM。つまりSIMカードが二つ挿せます。

片方を現地国のSIM、もう片方を日本のSIMを挿しておけば、料金の安い現地国のSIMで現地での電話のやりとり、データ通信、それに日本への国際電話で使い、同時に日本で使っている電話番号への着信も同じスマホで受けられるのでとても便利です。SIMは２つ挿せますが受ける電波は３Gと２Gが一つずつ。現地SIMを３Gで使ってスマホでメールを読んだり、テザリングでパソコンをネット接続し、２Gの方は日本のSIMを挿して日本からの待ち受けに使っています。

日本でも３Gはドコモもソフトバンクも電波は掴んで普通に使えますが、"技適"が無いので使ってはいけないことになっています。もっとも２G（GSM)の電波は日本では飛んでいないので、シングルSIMのふつうのスマホになりますので、特に使いたいとは思いません。このスマホの前は、デュアルSIMでどちらも３Gが使えるCoolpad W770というスマホを使っていました。ここれだと、（もちろん技適は取得されていませんが）日本でも、例えば会社のドコモのSIMと、個人のSBのSIMを一台に入れて使えるのですが、搭載メモリが圧倒的に少なく、日本語化も中途半端にしかできなかったので今の機種に乗り換えました。その後、３GのデュアルSIM機は出ていないようです。あんまり需要が無いんでしょうね。

日本でも昨年から関空にSIMカードの自動販売機が置いてありますね。それも販売元はso-netです＾＾；。

プリペイドのSIMは犯罪に使われる恐れがあるので日本では発行に慎重ですが、円安で海外からの観光客が増えている現実を見ると、簡単に使える”トラベラーズSIM”をもっと入手しやすくするのも、おもてなしの一つかもしれません。