9日の土曜日。京都・大原の寂光院は雪の静寂の中にありました。
金曜日の夜に雪がチラチラしていたのですが、うちのあたりは夜のうちに屋根と車の上が白くなっていました。
朝、8時25分の金閣寺のライブカメラを見ると、屋根はまだ白い…
まわりの木々の状況から見ても、気温が上がればすぐに溶けてしまいそうでしたが、今年の京都はほとんど雪が降っておらず、おそらく休日の”雪の金閣寺”は最初で最後かも…ってことで、急きょ金閣寺へ車を走らせました^^;
途中、京都の中心街はまったく雪の気配もなく、道路もドライ。でも金閣の境内は、ほんのりと雪化粧。この時点で拝観開始の9時はまわっていましたが、はたして雪は残ってくれてるかな…
金閣を正面に見られるところには、既にたくさんの観光客がいらしてました。聞こえてくる言葉から、たいはんが中国人の団体さんのようです。もしかしたら、雪の金閣が見られるからと、廻る順番を変えて朝一にここに来られたのかもしれません。
これが9時15分頃の金閣。屋根の雪はだいぶ溶けたようです。あと15分、早く家を出ればよかったかな…。
歩いて行けるところではないので、あまり雪が降りすぎて道路が動かなくなると行けないのですが、いつかもっと雪深い"雪中金閣”を見てみたいと思っています。
参拝を終えてiPadでライブカメラをチェックすると、9時45分の時点で一番上の屋根の雪は溶けてしまったようでした。
このあと、もう少し雪景色がみたくなって、大原へ向かいました。
青空も見えるし、道路も凍結の心配は無さそう。久しぶりに寂光院と三千院にお参りしようと思いました。
まずは寂光院へ。冬の寂光院は、三連休というのに訪れる人も少なく、ひっそりとしていました。
寂光院は聖徳太子が開いたとされる古いお寺。平清盛の娘・建礼門院が、平家滅亡後に隠棲した場所として有名です。
本堂は淀殿の命で再興されたものでしたが、2000年5月に放火で焼失してしまいました。この放火犯は結局逮捕されずに公訴時効が成立しています。2005年に再建された本堂には、この日初めて訪れました。お堂の中に入ると、建物も本尊の地蔵菩薩立像も、まだ新しいものであることがよくわかります。
旧本尊の地蔵菩薩立像は焼け焦げたものの何とか形を留めており、今は年に2回の特別公開時にその姿を見ることができるそうです。そしてその像内には5~11cmの地蔵菩薩の小像3417体や法華経など経典5巻が納められていたそうです。幸いにも、これらの納入品は無事で、小像は境内の宝物殿でその一部を見ることができます。
門前には大原山荘という温泉旅館があって、その1階に足湯カフェがあります。
かなり体が冷えていたので、迷ったのですが、結局足湯にはつからずに、三千院に向かいました。
つづく