４月４日の土曜日。少し前の天気予報に反して午前中の京都は青空が広がっていたので、ぶらぶらと花見に行ってきました。
- 京都
スタートは七条大橋。特に北の方角には雲がほとんどない快晴。 週末は雨という予報はどこへ行ったのだろうというお天気でした。
三十三間堂の南大門。こちらには桜はありませんでした。観光客の方はあまり来られませんが、僕はこの南大門やその向こうの土塀あたりも好きです。三十三間堂は後白河上皇の御所に造営されたましたが、時代が下って秀吉が大仏殿方広寺を三十三間堂の北隣に造営した際に、三十三間堂や後白河上皇の御陵もその境内に取り込んで土塀を築きました。
南大門から北へ上がると、伏見城落城の際、自刃した武将たちの血のりのしみた板を天井板に使ったという「血天井」で知られる養源院があります。
浅井長政の菩提を弔うために淀君が秀吉に願って創建したお寺で「養源院」は長政の法名だとか。焼失後は2代将軍秀忠の正室・お江によって再興されたそうです。
このあたりは清盛、秀吉の二人の天下人の遺構が重なり合う地ということになります。この二人にはどこか共通するものを感じるのは僕だけでしょうか。
その後拝観料を払って三十三間堂に入りました。ここは桜の名所というわけでは無い（と思う）ので、桜シーズンでも人は少なめです。
ただ、境内に入ったからには千体千手観音立像と千手観音坐像に参拝しないわけにはいきません。そうすると仏像を見るのにそれなりの時間がかかってしまうので、桜のシーズンには来ない方がいいかもしれません＾＾；。
参拝というか仏像見学を終えてお堂から出ると、それほど長い時間が経ってたわけじゃないのに、南の方から雲が出てきてあんなに広かった青空はわずかの間に曇り空に変わってきていました。
境内の池に目をやると、前日の金曜日の強い雨のせいか、早めに咲いていたと思われる桜はかなり散っていました。
その後は三十三間堂から大和大路を北上。豊国神社から方広寺と秀吉ゆかりの地をぶらぶらと歩きました。
「国家安康」の銘がある釣鐘も土曜日だというのにひっそりとしていました。この時期は桜の無いところには人は来ないんですね…。
方広寺の大和大路に面したところには、こんなきれいな桜があったので、ゆっくり楽しみました。西の方に少し青空が残っていたものの、空は白くなってしまってせっかくの桜が映えなくなってしまいました。
その後、近くでの用事を済ませて八坂の塔あたりから観光コースに復帰。
お正月に比べると少ない感じはしますが、高台寺下の道も人でいっぱいでした。
疲れた足に鞭打って階段を上ってたどり着いた、僕の撮影定点の高台寺の駐車場からの写真も、曇ってるので僕の腕ではきれいに撮れません。
中から見たことはまだ数回しかない高台寺の庭の枝垂れ桜。今年も外から見ただけですが、既に盛りは過ぎていたようです。
数年前からブルーシートが禁止された円山公園は、場所取りのゴザでいっぱいでした。
８００本あるという円山公園の桜の中で最も有名な祇園枝垂桜。一時期は木が弱っていましたが、今年の花の付き方を見ると勢いを感じました。
知恩院さんの三門も修理が終わったようで、足場が外されてその美しい姿を見ることができました。
まだ午後２時くらいでしたが、そろそろ足が疲れてきていたので、知恩院さんは三門を下から見るだけにして退散。
せっかくなので祇園新橋を抜けましたがすっごい人。桜は見れても花街の風情は感じられないでしょうね…。
それでも午前中は天気もよかったし、今年も２回お花見ができました＾＾。
ただ昨年に比べると桜が咲いてからの天気はよくないですね…。昨日（日曜日）は一日雨が降ってたし、ほとんど降らなかったけど今日も予報は雨でした。
京都も三千院とか北の方はまだ「つぼみ」らしいので、次の週末もがんばればお花見を楽しめるかもしれませんが、はたして晴れるでしょうか？