天智天皇陵の裏の琵琶湖疎水を西へ歩くと、第2トンネルの手前に、コンクリートブロック剝き出しのモダニズム的な邸宅があります。
2014年には国の登録有形文化財に指定された「栗原亭」。継承者を求めて売りに出ていて、販売促進のため?の2017年夏の
一般公開の時に内部を見学してこのブログでも紹介したことがあります。
京都市山科区の北西部、すぐ北に琵琶湖疎水が流れるあたりに栗原邸はあります。このあたりの琵琶湖疎水沿いは東山自然緑地としての再整備が進めらています。
2017年の見学会の時に撮影した玄関の写真。玄関の上はサンルームでした。
この建物は、京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)校長を務めた染色家の鶴巻鶴一氏の邸宅として1929年(昭和4年)に建設されたそうです。
その後、日本最古の広告代理店といわれる「萬年社」社長の栗原伸氏に譲渡され、今も栗原邸と呼ばれています。
下は4年まの写真ですが、改めて最初の写真を見ると樹木もうっそうとしてきているし、結局購入者は見つからなかったあのでしょうか。
4年前の売値が2億円でしたから、よほどの昭和モダニズム愛好家でもない限り、維持管理を引き受ける方はいらっしゃらないのかもしれません。2億円か…