天智天皇陵 [日記]
京都市営地下鉄東西線に「御陵」という駅がありますが読み方は「みささぎ」です。
その御陵に眠るのは天智天皇。天智天皇と聞いて頭に浮かぶのは大化の改新です。
東西線ができるまでは、京阪京津線の御陵駅からはすぐでしたが、地下鉄の御陵駅は地下鉄に引き継がれなかった日ノ岡駅方面に西に移動したので少し距離があります。
入口には京都時計商組合が創立二十周年記念に昭和13年に建てたという日時計があります。天智天皇が大化の改新のあとに作ったのは時計(水時計)ですが、日時計が手軽だったのでしょうか。晴れているのに影がないのは、まわりの木で日がさえぎられているからでした。
中に入っていくと、住宅地の真ん中に静かな空間が広がっています。
陵墓に近づくと門があり、ここからはさらにうっそうとした森になります。
この天智天皇陵は、被葬者の実在性や天皇陵としての確かさなど、天皇陵と断定してもほぼ間違いのない数少ない古墳なんだそうで、他には明日香の天武・持統合葬陵の野口王墓があるだけなんだそうです。
古墳としては「上八角下方墳」なんだそうで、四角形の壇の上に八角形の丘が築かれている形式だそうです。
ちなみに明治天皇以降の天皇陵は上部が円形の「上円下方墳」なんだそうですが、手本となったこの天智天皇陵がが大正時代当時は上部が八角形ではなく円形だと考えられていたからなんだとか。
御陵の奥の山側には琵琶湖疎水がゆったりと流れています。この日は青紅葉がきれいでした。
天智天皇なんてワードが普通に出てくるのは京都ならではですね!
by トモミ (2021-06-08 07:23)