7月22日の閉幕までに何とか間に合った!と思ったら、8月26日まで延長されてました。
とりあえずは見れて良かった^^
行った時はまだ梅雨明け前でしたが、朝から湿度が高くて汗だく。
一日で取引先を何ヶ所か訪ねる隙間の時間を利用して行ったのですが、平日の午前中にも関わらず、5Fの会場へ行くエレベータは行列ができていました。
中もけっこう混んでました。フラッシュは禁止ですが撮影は可です。
音声ガイドは会場で借りるとi-Pod nano で1000円しますが、i-Phoneのアプリだと350円。
僕はi-Padにダウンロードして、”予習”してから行きました^^。
音声ガイドの出演は、宮沢りえさんと小林薫さん。文字で読むことも絵を見ながら音声を聞くこともできるし、何より後からゆっくりと見ることができるので、簡易版の図録としても使えそうです。
この展示会(イベント?)は、フェルメールの現在判明している全作品を年代順に並べて、謎多いこの画家の本質に迫ろうという企画。当然ながら、ここにあるのは「リクリエイト」といわれる印刷による複製画です。手法としてはオランダのデルフトにある「フェルメー ル・センター」と同じ。
「手紙を読む青衣の女」
この作品は、昨年のワシントンナショナルギャラリー展で本物を見ましたが、少し色が鮮やかなせいか、本物ほどの質感とはいえないような気がしました。見る目がでてきたのか、複製品を見ているという先入観のせいなのかはわかりませんが…。
手紙を書く女
今回展示されているものは、フェルメールが作品を描いた当時の色やコントラストを科学的な検証によって再現が試みられたということ。経年劣化が進んだ「本物」とは色彩が違うという前提で見ないといけませんね。
監修は分子生物学者の福岡伸一氏。ANAの機内誌「翼の王国」に連載されていた「フェルメール 光の王国」は(読む機会があれば)時々読んでいましたが、彼の情熱が結実したって感じです。
「地理学者」
昨年日本に来ていたのに見れなくて、秋にフランクフルトの乗り継ぎ時間にシュテーデル美術研究所に行きそびれて、何かと縁のない「地理学者」。(そのときにこの絵があったかどうかはわかりませんが…)
いつか本物を見たいです~。
「真珠の首飾り」
国立西洋美術館のベルリン国立美術館展に来ているけれど、9/17までに行くチャンスはあるかな…
「真珠の耳飾りの少女」
東京都美術館で開催中のマウリッツハイス美術館展に本物が来ている「真珠の耳飾りの少女」。本物は神戸に巡回してくる秋まで我慢して、楽しみにおいておきます。
「リクリエイト」作品の展示会ということで、複製画の販売も熱心なのかな…と思っていたのですが、そんなに”営業”している風でもなく、資料展示も充実していてフェルメールのことを学ぶにはとてもいい催しでした。
今週は徐々に安定した夏空になっていくようですね。
暑くなりそうなのでみなさん、ご自愛を^^。