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上村松篁展 [美術展]

週末に上海から戻りました。今年の6月の上海はそれほど暑くはなかったので助かりました。また7月も行かないといけませんが、とりあえずは終了。日曜日、気分転換に上村松篁展に行ってきました。

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《孔雀》 昭和58(1983)年 京都国立近代美術館


土曜日夜から降っていた雨も朝方には上がり、余計に蒸し暑い感じの日曜日。うっとうしい梅雨空でした。

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上村松篁さんについて、今さら偉そうに書くことはありません。僕は日本画が大好きというわけではありませんが、こうした企画展で一堂に並んでいるのを見ると、松篁さんの花鳥画もいいなって思います。

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《竹雪》 昭和52(1977)年 山種美術館

京都に住んでいると、上村三代の絵を見る機会はけっこうありました。でも母親の松園の美人画は、僕には少し苦手な分野。

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《青柿》 昭和22(1947)年 松柏美術館

ご子息の上村淳之氏の絵は、松篁さんと同じ花鳥画で、松篁さんよりも少し明るくて軽い感じ、ポップというと言い過ぎだけど…

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《丹頂》 昭和55(1980)年 松伯美術館

そういう点では、松篁さんの絵が一番とっつきやすくて、いろいろ実験的な構図を試されているせいか、見ていて面白いものが多いのが魅力でしょうか。

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《月夜》 昭和14(1939)年 松伯美術館

月夜のうさぎの親子という童話のような世界を、このタッチで昭和14年に描けたのはやっぱり才能なんでしょうね。


昭和30年代松篁さんはインドやハワイに写生旅行を行い、熱帯の自然を題材にされます。鮮やかな色彩と大胆な構成。
人によって好みは違うようですが、僕はこのころの松篁さんが描いた絵が好きです。

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《熱帯花鳥》 昭和38(1963)年 松柏美術館

そんな南方系の絵がたくさん展示してあって、とても面白かったです。

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《緋桃》 昭和45(1970)年 松柏美術館

いや~、美しい。と思います。

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《春輝》 昭和59(1984)年 松柏美術館

近鉄電車に乗ると、いつも松柏美術館の中吊り広告を見ますが、まだ行ったことはありません。そろそろ見に行こうかなと思わせる、そんな絵が並んでいました。

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絵を見た後は近美の1階で少し休憩。

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この後、お向かいの京都市美術館の「高橋秀-気への形象」展も見に行ったのですが、現代美術は難しい^^;と改めて感じました。誰でも気軽に作品を楽しめるという点で、松篁さんの花鳥画はすばらしい芸術だと思いました。

 

 


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コメント 4

たいちさん

来月、京都・岡崎へ行きますので、どこかの美術館へ行こうと思っています。上村松篁展もいいですね。
by たいちさん (2014-06-24 22:57) 

yakko

お早うございます。
美しいですね〜 日本画には品がありますね !
by yakko (2014-06-25 09:18) 

nicolas

じめじめした季節ですが、
日本画の清涼感がすっとココロに浸みるようです。
by nicolas (2014-06-27 17:50) 

sweet_grass2006

ご無沙汰しています。
花鳥画、本当に美しいですね。
by sweet_grass2006 (2014-06-29 20:54) 

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