京都駅からは、まさに"脱出”って感じ。とにかくこの土日の京都の人出はすごくって、奈良もたいへんそうなので、まだ桜の季節に行ったことのない長谷寺を選んでみました。
約50分ほどで八木へ着き、そこからは大阪線に乗って10分ほど。八木を出るとすぐに車窓に大和三山の一つ耳成山が見えました。
時間は昼前でしたが車内はこんな感じ。
車で来られる方が多いのでしょう。ホームも駅前も特に花見客が集まっているという感じではありませんでした。
この前来たのは9年前。明日香に行った帰りに、閉門間際に駅について、ここから谷の向かい側の長谷寺への下りと登りを必死の思いで進んで記憶があります。
あの頃は末っ子はまだ小学生だったんだと思うと、時の流れを感じてしまいます。
その時のブログにも載せた新聞屋さんの看板は健在でした。
このあたりは初瀬と書いてはせと読むそう。東から大和川が大和盆地に流れ下る川口にあたり、上古の時代の船着場である泊瀬があったのが由来だとか。泊瀬の地名は万葉集にも出てくるとのこと。
参道には草餅のお店が何軒かあり、糖分補給にヤキ餅を買いました。
お寺の駐車場がこの参道の奥にあるせいか、人通りはまばら…。ちょっと寂しい感じもしますが、この静けさは土日の京都の観光寺院には今となっては絶対にないものです。
境内に入っても日本語しか耳に入らないのも新鮮な気分。まだまだ外国人の方は少ないようです。
でも、それも時間の問題かな…
長谷寺といえば、入口の仁王門から本堂までの登廊のイメージが強いのですが、階段は399段あるそうです。途中花を見るフリをして、休憩しながら登りました。
登廊を登り切って本堂のあたりから見る眺望は青い空に桜が映えて気持ち良かった^^
この前いった石山寺と同じく、ここも本堂は懸造り。舞台からも初瀬の山が一望できます。
ここの五重塔は”紅葉”の印象が強かったのですが、桜の季節もいい景観です。
本堂からは五重塔や本坊を経て下山しました。
本坊から見た本堂。ここから見る本堂は花に囲まれてなんともいえない美しさ。この場所に立ち寄らずに下山される方もいらっしゃいましたが、ここはぜひ立ち寄るべきです!
その左側も五重塔のあたりまで花がいっぱい。
期待すぎないようにしていたのですが、いい意味で期待を裏切られた感じ。すばらしい桜でした。
またチャンスがあれば、ちゃんと予定を組んで近くの桜の名所もまわってみたいものです。