黒い部分が多い木版画。9世紀末のパリで活躍したナビ派の画家フェリックス・ヴァロットン(1865-1925)の作品です。タイトルは ”嘘” 。意味深です…。
フェリックス・ヴァロットン《嘘(アンティミテⅠ)》1897年
今年の1月末まで開催されていたヴァロットン展。ここ三菱一号館美術館は世界有数のヴァロットンの版画をコレクションされているそうで、約180点が公開されていました。
自館コレクションということもあってか、館内の多くが撮影可能。
ヴァロットンという画家のことを、ここで初めて知りましたが、群衆や社会の暗部を、皮肉やユーモアを込めて描いていて、その視点がとても興味深かったです。
フェリックス・ヴァロットン《学生たちのデモ行進(息づく街パリⅤ)》1893 この作品のタイトルは”暗殺”。どんなドラマが隠されているのでしょう…
予備知識なしに訪れた絵画展でしたが、見入ってしまって時間が足りないくらいでした。
三菱一号館美術館さんの再度の企画展にも期待したいところです。