上野東照宮、上野公園を歩くたびに気になっていたので、ちょっと足を伸ばしてみました。途中、柵の向こうに五重の塔が見えました。
- 日記
上野東照宮の正式名は「東照宮」とのこと。日光や久能山と区別するために「上野」を冠しているのだとか。
江戸にあるここが、東照宮の ”総本宮” なのでしょうか…。Wikipediaを見ると、幕府の正史に遺言が残り家康の遺髪及び持念佛を祀っているは、京都南禅寺の塔頭金地院東照宮なのだとか…。
東照宮は全国にたくさんありますからね… それはともかく、東照宮を参拝。
最初の五重塔は、東照宮の参道のフェンスの中にありました。もともとは、上野東照宮の一部として創建されたものが、明治の神仏分離令に伴う廃仏毀釈の運動により取り壊しされることになったのだとか。そのとき、東照宮の宮司さんが五重塔は寛永寺の管理であることを国に申し出たことにより取り壊しを免れたそうです。
宮司さんの機転なのでしょうね。その後、昭和33年に寛永寺から東京都に寄付されたようですが、東照宮の参道と五重塔の間のフェンスは参道と上野動物園を隔てるもの。つまり上野動物園の敷地内に五重塔があるんですね…。管理の問題からなんでしょうか。
それにしても、神仏分離令はともかくとして、廃仏毀釈運動の際に失われたものは大きなものがありますね…。