バルセロナのメルセ祭とピカソ美術館：かずのこのなんやかんや雑感日記：SSブログ

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バルセロナのメルセ祭とピカソ美術館　[海外] [編集]

昨年9月に行ったバルセロナのピカソ美術館の入場券。　券面には”0,00€”　の表示…、日曜日の午後3時以降は無料でした＾＾（もしかしたら、メルセ祭りの期間は終日無料なのかもしれませんが…）

前々回の続き、昨年9月のバルセロナ。ゴシック地区のカテドラルの脇を南に抜けると古い建物に囲まれた広場がありました。そこで市民合唱団のコンクールみたいなのをやってましたのですが、後でガイドブックで見ると、｢王の広場」という場所でした。なんでもコロンブスが新大陸発見の報告のため、パトロンであった女王イサベルに謁見した場所だとか…

近くのLaietana通りを東側へ渡れば、お目当てのピカソ美術館がすぐそこ。閉館時間の8時までは、まだ1時間と少しはあったので、間に合った！と思ったのですが、このLaietana通りはお祭り騒ぎの真っ最中で横断できませんでした。

わかりにくいのですが、袈裟を被った子供たちが火のついた花火を振り回しています。その火花と爆発音とにおいに怖がって泣く子がいたり、かなり騒々しい～。

後でガイドブックを見ると、「このメルセ祭りので一番有名なのは、カタルーニャの伝統行事である"Castellers”（人間タワー）。バルセロナの各地域を代表するループが技と高さを競い合います。｣だそうです。う～ん、テレビで見たことあるけど、昼間にやってるみたいで実物は見れませんでした。

そして、もう一つが"Correfoc”　 (コレフォック: 花火のパレード)だそうで、｢バルセロナ各地域のグループが、音楽と花火とともにパレードを繰り広げます。｣とのこと、山車の上のドラゴンの口から火花を吹き上げたり、大人が花火を振り回したりと、観客も燃えにくい服を着て見に行くような、かなら荒々しい行事のようですが、これは前日土曜日の夜に終わったみたいで、僕が写真やビデオに撮ったのは、その子供版だったみたいです。

その土曜日の夜といえば、カンプノウでFCバルセロナの試合があったし、街中が大騒ぎだったんですね…　

Laietana通りずっと南の方へ回りこんで、ようやく横断できるところまで来ました。このあたりは、パレードに参加するチームの人たちが、出発前にリハをしている感じ…

大通りから少し入ると、通り沿いの建物には、カタロニアの旗が掲げられていました。会社のスタッフにバルセロナ出身者がいて、もう20年くらい前になりますが、彼からカタローニャの歴史を聞き、カタロニア語を教えてもらったことがあります。
彼らはスペインではなく、カタローニャという、独自の言語と文化を持ち、かつては地中海を制した誇り高き人たち。そうえいば、リーガエスパニョーラの多くのチームが王冠＝"レアル"をエンブレムにいただいているのに対し、FCバルセロナはスペイン王室からの申し出を断り続けていると聞いたことがあります。

そんなことをこのとき考えていたかどうかは、もうすっかり忘れてしまいましたが、ようやくピカソ美術館へ到着。

バルセロナのピカソ美術館は、彼の友人で秘書を務めたジャウメ・サバルテス氏の個人コレクションとバルセロナ市所蔵のピカソ作品を基礎に1963年に開館したそうです。

マラガ出身のピカソは若いころ一時期バルセロナに暮らしていたそうですが、幼少期からバルセロナ時代の作品がここにはたくさん展示されていました。パリに移ってからの、｢青の時代｣からキュブズムに至るまでの、”爆発した後の見慣れた”ピカソの絵はあまりありませんが、彼のルーツというか、そのデッサンやパステル画を見ると、その完成度はやっぱりタダモノではないな～って感じでした。ただ、もう少し時間があればよかったのですが…

帰り道、ようやく空は暗くなっていました。日曜日でお店が空いているわけじゃないけど、街はいい感じです。

帰り道、さっきの通りには花火の残骸が…　いったい何本火をつけたのでしょうね…

翌日が帰国日じゃなければ…　荷造りが終わっていれば…　
ちょっと一杯ひっかけにお店に入って、誰か仲良くなって、その後は成り行きで…なんて、学生時代にやっていたような旅もできたかもしれないな…

パレードに参加した人たちも、そろそろ撤収するようです。お疲れさまでした＾＾。

カンプノウの近くのホテルに泊まっていたのですが、地下鉄を乗り継いで、ようやく自室に戻ったら、たぶんスペイン広場の方向だと思うのですが、打ち上げ花火が見えました。まだまだ夜中までお祭り騒ぎは続いているようでした…

翌日は早朝に空港に向かわなければ…　ビール飲みながら、大急ぎで荷造りを頑張りました。

お祭りっていいですね…。いつかプライベートで、もう一度このお祭りの期間にバルセロナを訪れたいと、今も強く思っています！