千本ゑんま堂 節分会奉納大念仏狂言 [日記]
昨日の3日の夜は、千本ゑんま堂の節分会奉納の大念仏狂言へ行ってきました。
仕事を終えて千本ゑんま堂へ着いたのが6時40分くらい。
大念仏狂言は7時半開演ですが、6時から整理券が配らていて、すでに配布は終わっていました。
本堂内に椅子が並べらるまでは、ゑんまさまに参拝できます。
本堂内に椅子が並べらるまでは、ゑんまさまに参拝できます。
千本ゑんま堂の正式名は引接寺(いんじょうじ)。引接とは仏さまが人をあの世に導いてくれるという意味だそうで、この地は平安京の三大墓地の一つ蓮台野(れんだいの)の入り口にあたるそうです。
ちなみに「千本」の地名の由来は、ゑんま堂から蓮台野へ亡骸を葬った際に建立された石仏や卒塔婆がとてもたくさんあったことからきているんだとか…。
本堂の鰐口の上には、萬倍碗というゑんまさまの湯呑み茶碗が置かれています。
本堂内に椅子が並べられている間、整理券のある人も無い人も外で待ちます。今年はそれほどでもなかったですが、寒い年だと重装備でないと耐えられないかもしれません。また5月の本公演と違って、狭い本堂内に入れる人は200人くらいでしょうか…。そういう意味では近所に住んでないと厳しいですね…。
僕はすぐゑんま堂のすぐ近くに住む友人に整理券を確保してもらってました。ありがとう!
7時すぎに本堂内に入って7時半の開演を待ちます。その間に視界に入る緒縄が固定されます。
保存会の会長さんの挨拶。この長い長い伝統を継承されている保存会の皆さんには本当に敬服です。お話の内容も面白いし、きれいな京都弁に何だかほっとしました。
お話を聞きながら本堂内の皆さんも笑顔が絶えません。
戦後の環境変化で昭和39年に中断し、さらに昭和49年には舞台として使用されてきた狂言堂が不審火により全焼するなど、一時はゑんま堂狂言は廃絶の危機にたたされました。衣装や小道具は焼損したものの、幸運にも狂言面は被害を受けずに残っており、面があり、出演者がいれば狂言は復活できると奮起し、その後復活を果たされたそうです。
この日の演目は二つ。 最初は「花盗人」。
花くらべの会に出かけた大名とお供の太郎冠者。うっかり者の太郎冠者は花を忘れてきました。
大名に叱られた太郎冠者が代わりの花を探していたところ、花を持った男と出会います。
この男がくせ者で、花を譲るといいながら譲らず、太郎冠者は逆に刀を奪われてしまいます…
この男がくせ者で、花を譲るといいながら譲らず、太郎冠者は逆に刀を奪われてしまいます…
ゑんま堂の狂言では、最初に花を盗まれるところが演じられません。最初の保存会長さんの話で説明がありましたが、長年の間にストーリーが少しずつ変わってきたようです。
最後は大名とともに、この男をとらえ刀は戻ってくるのですが、大名が男を捕まえて太郎冠者に縛るように命ずるのですが、太郎冠者はなんと、その場で縛る縄を作り始めるのです…。
準備や段取りが悪いことのたとえ「盗人を捕えて縄をなう」ってやつですね。
二つ目の演目は「鬼の念仏」。
京都で三大狂言と呼ばれる、壬生寺、清凉寺、千本ゑんま堂の狂言ですが、ここ千本ゑんま堂のものだけ台詞がついています。動作だけでなく言葉で伝わってくるので、とてもわかりやすくて、子供でも十分に楽しめます。
「鬼の念仏」は鬼の待つ六道の辻に亡者が一人落ちてきます。鬼は亡者をせめようとしますが亡者のとなえる念仏の力に負けてしまいます。
鬼はこの亡者にはかなわないと、とっとと極楽へ行かせようとしますが、亡者は地獄の罪人たちを念仏で助けようと、地獄への道をふさぐ鬼をのかせようと策を練ります…。
喜劇というか漫才というか、ボケと突っ込みがあって、大いに笑える演目でした。
ゑんま堂の大念仏狂言はほんとうにすばらしいと思いました。
ゑんま堂の大念仏狂言はほんとうにすばらしいと思いました。
狂言が終わると、演者や観客の中の年男年女のみなさんによる豆まき。
ゑんまさまのお墨付きということえ、おひねりの中には黒い豆が入っていました。
このおひねり、当たり付。 僕は9番が当たりました!
中身は内緒。でも、今年はいいことがありそうです!
一度行ってみたいです。
by JUNKO (2017-02-04 19:25)
当たりくじ。嬉しいですね。
久しく当たりくじなんて当たったことがありません^^;
by つぐみ (2017-02-04 22:02)
やったね!
きっと良いことがあると思います!^^
by hatumi30331 (2017-02-05 10:04)
大~~凄いですね、当たりくじを引くこと自体が運がいいようですね、良い事ありそうですね。
by 馬爺 (2017-02-06 10:49)
当たりくじ・・・今年は春から縁起が良いですね。
by ヤッペママ (2017-02-07 17:26)