妙心寺 三門 [日記]
三門の上部はたくさんの仏像と色鮮やかな絵に囲まれた空間で、久しぶりにゾクっとさせられました。
この写真は右上に木と空が写っていますが、屋外に掲示されていたポスターの写真です^^;。が、天井に描かれた天女や飛龍の鮮やかさはこれでも伝わるかと思います。
この日、妙心寺へはJR円町駅から歩いて行きました。午後2時近くになっていましたが、お昼は何も食べてなかったので、とりあえずは腹ごしらえ。JR花園駅の方が妙心寺には近いけど、そうすると食べるところは王将くらいしか思いつかなかったので、円町で降りて丸太町を西に行ったところのらーめん家 麻阿悟 (まあご)さんへ。
らーめん家、とありますが、お店の壁にかかったメニューはイタリアンばかり。 夜に来たことは無いのでよくわかりませんが、ワインの瓶もいっぱい並べてあるから、本来はイタリアンのお店なんでしょうね。
お店の中も、少なくともラーメン家という感じではありません。
メニューはイチオシという「赤」を注文。
ちょっと食べ初めてからの写真になりますが、こんな感じ。いわゆるトマトラーメンです。
薄切りの豚肉とトマト、セロリも入っていて、スープはトマトの酸味がいい感じでした。やみつきになるか、というと、あと一つパンチが欲しいかな…。チャーシューみたいな、食べ応えのあるお肉が入ってればいいのかな…豚バラだとちょっと物足りない感じでした。でも酸味の効いたスープは美味しかったです^^。
妙心寺は、塔頭46ヶ寺という大きなお寺。中を歩いていると、どこを歩いているのかわからなくなることも…。西の御所と呼ぶ人もいらっしゃいます。臨済宗寺院約6,000か寺のうち、約3,500か寺を妙心寺派で占めるという、日本の臨済宗で最大の宗派とのこと。
もちろんここも応仁の乱で伽藍は焼け落ちていますが、近世に復興を果たし現在に至っています。妙心寺境内で唯一の朱塗りの建物がこの三門。16世紀から江戸時代にかけて建てられ整備されていったとのことです。
拝観料を納めて狭い階段を上がって内部に足を踏み入れると、須弥壇(しゅみだん)上には観音さまの他、十六羅漢が目に飛び込んできます。羅漢の衣の文様も鮮明でびっくりしました。(もちろん内部は撮影禁止ですので、写真は周辺に貼ってあったポスターを写したものです。)
天井には天人や楽器も描かれていました。このポスターに描かれているのは、人面鳥身で極楽世界に住み、世にも妙なる声で鳴くという「迦陵頻伽(かりょうびんが)」。
ボランティアガイドの方の話によると、ここは年に一度しか扉を開けないとかで、紫外線が堂内に入ることもなく、鮮やかな色が残っているとか…。
とにかく、色鮮やかな内部とともに、ガイドさんの話もすべて書き留めたい衝動に駆られるような、素敵な空間でした。また今度公開されることがあったら、ぜひ行ってみたいと思っています。
三門を見学した後は、今年のテーマである龍図を見に法堂へ。
見学は20分おきに出発で、法堂の雲龍図と国宝の梵鐘を見た後、浴室(明智風呂)を見学します。
法堂の雲龍図は迫力です。狩野探幽が8年の年月を費やしたそうです。
(パンフレットより)
法堂の後、浴室を見学。
明智風呂と呼ばれていますが、実際に光秀公が使用されたものではないとのこと。明智光秀の叔父、密宗和尚が光秀の菩提を弔って創建したと言われているそうです。
風呂ですからスチームサウナですね。板敷きの隙間から蒸気が出て、中央の段に座り、汗をかいたら手前下の板の間で手桶お湯で身体を流したそうです。板の間は水が流れやすいように少し傾斜がつけてありました。
妙心寺の特別公開は三門の他に玉鳳院と隣華院が公開されていました。 浴室を出た後、玉鳳院はぎりぎり拝観することができたのですが、ここには織田信長・信忠親子や武田信玄・勝頼親子の供養塔、滝川一益の墓、豊臣秀吉の長男、鶴松の菩提を弔うお堂などがありました。 時の権力者もただの人、時の流れの中では小さな儚い存在だということを改めて感じるとともに、三門の楼上の極彩色の世界を援助した時の権力者の心情が少しわかったような気がしました。
これだけ古い建築物が残っていること自体、素晴らしい。
トマトラーメンよりもズ~~~ッと・・・・笑
by okko (2012-03-19 16:33)
らーめんなのにイタリアン〜
気になります。
by pandan (2012-03-20 08:20)
妙心寺の三門、数年前に訪れました。
綺麗に色彩が残っていてたくさんの仏像にも囲まれてゾクッとする気持わかります。
期間限定で公開されているのが正解だと思いました。
by つぐみ (2012-03-20 17:19)
良いものが日本にはいっぱいありますね
気になったのは「迦陵頻伽」極楽領土に住んでいるなんて
羨ましい(笑)
真っ赤なラーメンは赤唐辛子かと思いましたが
あ~・・トマトね。
by めい (2012-03-20 19:58)
凄いこんなに色が残っているのですね。圧倒されるのわかります。
非公開にされているからこそ、色の残りが良いのかもしれませんね。
by ささ (2012-03-21 13:26)
京都市内のグルメ、これから益々研究してまいります。^^;
by ソニックマイヅル (2012-03-22 21:58)
妙心寺、忘れられません。
昭和40年、新入社員合宿で座禅を組んだお寺です。
by taharas (2012-03-24 00:50)