亀の水不動尊 [日記]
京都の蹴上から三条通を山科方面に抜ける山道が日ノ岡峠。もう少し蹴上側の粟田口峠とともに、東海道の難所と言われていたそうで、こらまで何度も切り下げられてきました。
この亀の水不動尊は、1738年に日ノ岡峠の改修に尽力した木食僧・正禅(養阿上人)が、お寺の名残とされ、往来の人々の休息所として、また牛馬の渇きをいやすために井戸を掘り、湯茶で旅人を接待したとされる場所です。
このあたりの旧東海道は道路の両側には家が並んでいますが、今も車一台が通れる狭小な坂道が続いています。そして、脇道(写真)にちょっと入ったところに亀の水不動尊はあります。
このあたりの旧東海道は、人と車馬の道はわけられていて、車馬の道は人道より低い位置にあって雨がふると水がたまってたいへんだったようです。
養阿上人は峠を切り下げ勾配を緩和したり、車馬の道に「車石」を敷くなど、峠道の改修に尽力されたとともに、ここのお寺を開いて井戸を掘り、往来の人々や牛馬の休憩場所を提供されたのだとか。実行力があった人だったのでしょうね。
そんなことがあったのですか。昔の路は直ぐぬかるになったでしょうね。
by JUNKO (2022-05-21 17:31)