伊勢参り：かずのこのなんやかんや雑感日記：SSブログ

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昨日の土曜日、お伊勢さんにお参りに行ってきました。

今年は20年に一度の式年遷宮の年ですね。メディアでも盛んに伊勢神宮のことを取り上げてることもあるのでしょうが、すっごい人が押し寄せていました。　家族へのお土産は赤福にしました。京都でも売ってるけれど、やっぱり伊勢といえば赤福ですもの＾＾。

この前はいつお参りしたのか、、そうそう、ブログに記事書いてたことを思い出し検索。すると2011年の6月に来ていました。あの時はちょうど3.11の後で、なんとなく不安な気持ちがここへ足を向かわせたのだと思います。あの時も無性に伊勢神宮にお参りに行きたくなったのですが、今回もここ数カ月、参拝のチャンスをうかがっていました。

京都の自宅からは２時間ほどで外宮へ着きました。新名神の開通後は本当に楽に来られるようになりました。日曜日だと高速代も片道1800円。150ｋｍほどなので、思い立った日に参拝ができるようになりました。

ある程度覚悟はしていたものの、駐車場はほぼいっぱいで、大型バスが次々に大勢の人を運んできます。いつもは感じることのできる、森の静けさや厳粛さは、人の話し声や時には嬌声で感じることはできませんでしたが、仕方ないですね…。

正宮の前の”三ツ石”＝「川原大祓（かわらのはらいしょ）」は、人気のパワースポット。昨日もたくさんの人が手をかざしていました。パワースポットの是非は別として、川原大祓とは河原にある禊の場ということですから、昔は宮川の支流がここを流れていて、禊の場となっていたようです。1498年(明応7)9月に近畿から東海の広い地域で発生した大地震（明応大地震）で、外宮一帯の地形も大きく変わり、三ツ石はそのままになっているということのようです。

伊勢地方でも大津波で１万人以上の死者があったと言われているそうですから、東南海地震は来るものとして、やれることから対処しないといけませんね。

東京オリンピックが決まりましたが、他国に指摘されるまでもなく、多くの日本人がこの国の安全に不安を抱いているのは間違いないと思います。オリンピック運営に対しても自然災害への視点が必要かもしれません。

そんなことを考えているうちに、現在の正宮の前と、新しい正宮の前の境に建ててあった塀が、工事の方によって開けられ、鳥居や御門が少し見えました。

御門をズームで撮影してみると、きれに刈り揃えられた茅葺の屋根、棟には美しい曲線を持つ鰹木が並べられ、新しい木の香りが漂ってきます。

現在の正宮の御門の同じようなところを撮影してみるとこんな感じ。20年の歳月を感じます。式年遷宮が始まった理由はわからないそうですが、この新旧の御門を見ていると、大自然や生命力への畏敬といった、先人の心が少しだけですが伝わってくるような気がしました。

外宮の人の多さを見て、昨日は外宮近くに車を置いて、あとは徒歩とバスで移動することにしました。さっそく外宮の北御門から５００ｍほど離れた別宮の月夜見宮へ歩いて行きました。

外宮から月夜見宮までの一直線の道は「神が通る道」とされ、「神路通り（かみじどおり）」と呼ばれているそうです。この中央の黒いところは神の道で人は歩くべからずということなのでしょうか＾＾

　　

道路沿いの小学校には津波時の避難経路の案内がありました。繰り返しになりますが、しっかり備えなければいけませんね。

　

月夜見宮からはJRと近鉄の伊勢市駅まで歩きました。JRだとここが伊勢観光の基点になるんでしょうね。外宮までは歩いて10分ほどだと思います。僕たちは伊勢市駅から近鉄の宇治山田駅まで一駅だけ電車に乗ることにしました。歩いても10分ほどだと思いますが、この際、いろんな乗り物に乗っておこうかと＾＾；

そうやって着いた宇治山田駅はレトロな駅舎。1年に一回くらい出張でここへ来ますが、この駅の雰囲気はいつ来てもいいなって思います。

そして、駅を出てすぐのところの食堂（居酒屋さん？）でランチ。このお店も出張の時に立ち寄るお店です。

　

で、伊勢うどんをいただきました。内宮に行って、”おかげ横丁”あたりでいただくのもいいのですが、混雑の中で食べるより、ちょっと空いている地元のお店で静かにゆっくり食べるのもいいものです。

伊勢うどん食べながらバスの経路を見ていたら、宇治山田駅からは、宇治山田駅⇒伊勢市駅⇒外宮前と、今来た経路を逆に走ってから内宮に行くみたいだったので、ちょっと歩いた分を損するような気になっていました。

「おはらい町通り」の端あたりに「浦田町」というバス停を地図で見ていたのですが、バス停に行くとちょうど「浦田行」というバスが入ってきたので、とりあえず何も考えずにバスに乗りました。

離合が難しいような狭い道路を行くのですが、内宮からは500ｍほど離れたところが行先なので、特に観光客への案内も無く、バスの中はガラガラでした。

途中、観光客の乗用車が前から来て、実際に離合ができなくて乗用車がバックするシーンがありました。知らない土地で裏道（地元の方には本道なんでしょうが）にまわるのは、やめておいた方が良いという典型でしょう。

おはらい町はすっごい人。かなりのにぎわいです。

おはらい町通りを抜けて内宮へ参拝。

五十鈴川御手洗場で川の中をのぞきこむと、大きなカニさんがいました。きれいな水です。

内宮の森も、人の話し声でざわざわしていました。

本宮前の階段もこの混雑。お正月に来たことは無いのですが、今年は毎週末こんな混雑が続いているのでしょう。

内宮の新しい正宮前の鳥居と御門は参道下から見えました。

昭和48年の式年遷宮の年に、修学旅行で伊勢神宮に来ました。先生かガイドさんか忘れましたが、「新旧の社を見られる今年に修学旅行っていのはラッキーやね…」みたいなことを言われたのが印象に残っています。それで、式年遷宮が迫ると伊勢に行きたくなるのかもしれません。次の遷宮の20年後に、僕は生きてるかな…なんて、そんなことも少し頭をよぎる参拝でした。