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番外って? 元慶寺 [西国三十三ヶ所巡礼]

西国33ヶ所巡り。家から歩いていける番外の元慶寺(京都市山科区)でご朱印をいただきました。

渋谷街道から住宅に囲まれた細い道を進むと竜宮造りの山門が見えます。

 


寺域の中もこじんまりとしています。
 

 
このあたりの地名を「花山(かさん)」と呼びます。このお寺のすぐ近くには花山中学があります。

10世紀後半、花山天皇は17歳で皇位につきましたが、皇太子である懐仁(かねひと)親王の外祖父、藤原兼家は権力を狙います。そして花山天皇が帝位について2年後、最も寵愛していた後宮の女御の死により、悲嘆に暮れている花山天皇を、息子の道兼をつかって言葉巧みに出家させ、皇太子を帝位につけたといいます。天皇はここ元慶寺で花山法皇になられたとのこと。

ところで番外って?
西国33ケ所観音霊場巡りなのですから、その他の観音様はすべて番外のはずです。
またこの元慶寺のご本尊は薬師如来。観音様もありません。??

まだ始めたばかりでよくわかっていないのですが、ガイドブックや他の方のブログで紹介されているのをみると、札所33所+番外3所のまでは見解に相違はないようです。
すなわち番外3所は三十三所巡りを始められた徳道上人と、その後しばらく途絶えていたのを復興された花山法皇ゆかりのお寺で、元慶寺の他に、
法起院(本尊:徳道上人・三十三所巡りを始められた徳道上人の廟がある)、花山院菩提寺(本尊:薬師如来・花山法皇が余生を送られたお寺)となっているようです。

さらにもう一箇所をお参りして、37所で満願と言う方も多いようです。高野山、比叡山、四天王寺、さらには西国ではない?長野の善行寺、などに最後にお参りするというもの。これらの寺院は仏教が日本に定着する過程で特別な役割を果たしてきた寺院として、札所に加えてお参りするようになったという話も聞きました。
そもそも民俗信仰ですので、時代とともに、さまざまなバリエーションが生まれてきたのでしょうが、僕自身は「定番になった番外」という存在が、西国三十三所巡礼という宗教的な行為に、少しゆとりを持たせているようで、なんだか楽しく思えるのですが...。

 


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whitered

はじめまして。西国巡りがんばっていらっしゃいますね。私も妹につられて始めたのが、5年前。まだ二十七箇所しか回れていません。長谷寺に行ったのに、番外の法起寺に行くのを忘れたり。でも、妹と二人で行くのは楽しいですよ。又、きて見ます。
by whitered (2007-05-30 08:55) 

かずのこ

whitered さん、コメントありがとうございます。ひょんなことから始めた西国巡りですが、ゆっくりと時間をかけてまわろうと思ってます。と言いながら、今日は休みなので、雨ですが京都市内の札所を廻ってこようかと、妻と相談しているところです。whiteredのところもおじゃまさせてもらいますね!
by かずのこ (2007-05-30 09:42) 

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