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小関越え(2) [日記]

1カ月以上も前に書いた「小関越え(1)」の続きです。まだ小関へ到達していないので^^;

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前回書いた東海道線の逢坂山トンネルから北上すると、琵琶湖疎水の第一トンネル出口があります。


1890(明治23)年に完成したという、このトンネルにも「扁額」があります。こちらは近くに説明版があって、

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文字 :廓其有容
読み方:かくとしてそれいるることあり
揮毫者:山縣有朋
意味:悠久の水をたたえ,悠然とした疏水のひろがりは,大きな人間の器量をあらわしている
ということなのだそうです。


さらに北上して山の中へ入って行きますが、このあたりが小関越えということになると思います。

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国道一号線(旧東海道)が通るところを大関越えと呼ぶのに対して、小関越えと呼ばれています。

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その途中にあるレンガ造りの丸い建物。琵琶湖疎水の第一竪坑(シャフト)です。

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南が上になった地図。琵琶湖が左側、京都山科が右側で描かれていますが、第一トンネルの途中にこの竪坑はあります。この長良山を貫く第1トンネルは,当時わが国最長のものだったそうで、山の両側から掘っていくほかに、山の上から垂直に穴を掘り、そこから山の両側に向けて工事を進めていくという、竪坑(シャフト)方式が日本で初めて採用されたそうです。竪坑内部はどうなっているのか、少し興味がわきます。

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さらに進むと、広い舗装された道路に出ますが、そこにお地蔵さんがあります。説明版があって、『そのルーツの詳細は知る由もありませんが、十数年前大津に通じる道路の拡張工事が行われた際、叢(くさむら)に放り出されていた。この御地蔵さんを見つけて今の地に安置されました。』とあるのですが、起点となる年号が書いてないので、いつのことかはわかりません。

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琵琶湖側の山を下って長良公園へ。見晴らしの良いところへ登ると、大津の町並みとその先の琵琶湖が見えました。

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下の地図の黄色い線がこの時歩いたルート。上の写真はちょうど右上の転回点のあたりになります。

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大津市街方面にはいかずに、京阪電車の大谷駅方面への山道を初めて歩きました。

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やがて「琵琶湖乗馬倶楽部」というところへ出ました。ここから大谷駅までの間は、大きな家が並ぶ高級住宅街でした。

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その住宅街を抜けると名神高速道路を跨ぐ橋がありました。土曜日か日曜日だったと思いますが、まだまだ交通量は少ない印象でした。

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京阪電車大谷駅に到着。標高159mで京阪電鉄の全駅で一番高い駅であり、日本の普通鉄道で一番急傾斜にある駅なんだそうです。

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勾配は40パーミルといいますから、水平距離1000mに対し40mの垂直距離。けっこうな坂です。

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大谷駅からは電車で山科駅まで戻りました。逢坂山や長良山のあたり、まだまだ面白そうなものがありそうなので、また歩いてみたいと思っています。


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コメント 2

ぼんさん

「大谷駅」存じませんでしたが、日本の普通鉄道で一番急傾斜にある駅なのですね。勉強になりました。
お写真からもその様子が良くわかりました(^_^)
by ぼんさん (2021-04-23 12:53) 

JUNKO

待合室が傾斜していますね。いい感じのところです。
by JUNKO (2021-04-23 20:42) 

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