函館の坂と洋館 [日記]
旧北海道庁函館支庁庁舎 1909年(明治42年)竣工の素敵な洋風建築。 「Jolly Jellyfish」というレストラン?が入っているそうですが、10月後半から4月後半までは冬期休業ということで、人の気配はありませんでした。
坂の上からの写真が定番となっている八幡坂はロードヒーティングがあるようで車道に雪はありませんでした。
そのおとなりの日和坂は除雪もされず、車の轍もほとんどありませんでした。
函館市北方民族資料館が面している基坂にも車道に雪はありませんでした。坂の上に黄色い建物と、函館山のテレビ塔群がよく見えました。
とりあえず、電車道からこの基坂を登って黄色い建物を目指して行くことにしました。
坂の途中、旧イギリス領事館に立ち寄りました。イギリス領事館は函館が開港した1859年(安政6年)に開設されたそうです。何度かの移転を経て1885年(明治18年)にこの地に移り、閉鎖となる1934年(昭和9年)までユニオンジャックが掲げられていました。
1859年(安政6年)といえば京都では「蛤御門の変」が勃発し、長州藩が放った火で「どんどん焼け」と言われる民家や社寺などを焼き尽くす大火に襲われた、そんな騒然とした時代から、函館には領事館があったのですね。
戦後は市立函館病院の施設として使用され、その後1992年(平成4年)に『 函館市旧イギリス領事館(開港記念館)』として一般に公開されたそうです。
中に入ると「領事執務室」と「家族居室」等当時の様子を見ることができ、椅子に腰をかけたり、調度品に触れたりすることができました。
窓から港をのぞいているのは、リチャード・ユースデンという領事なのだとか。1861年(文久元年)から1880年(明治13年)まで、三度にわたり函館の領事を務め、明治維新後には親交のあった日本人らと共に公園の整備や学校の設立に携わるなど、函館の発展に寄与されたそうです。小柄な領事(consul)であったことから「豆コンシロー」と呼ばれて親しまれたのだとか。
旧イギリス領事館を出た、基坂を挟んだ向かい側には、ペリー提督来航記念碑がありました。
その時は写真を撮っただけだったのですが、後から、パンフレットにこんなことが書いてありました。
写真を拡大してみると、確かに一番下の左側のボタンは無いようです^^。
雪の函館も風情があっていいですね。
by JUNKO (2024-04-22 16:54)