天国の門 [日記]
サンタ マリア デル フィオーレ大聖堂の前に建つサンジョヴァンニ洗礼堂。その大聖堂側の扉は「旧約聖書」の物語を主題とした合計10枚のパネルで飾られ、かつてミケランジェロがその美しさを称え、「天国の門」と呼んだと言われています。
ちなみに、10枚のパネルは「旧約聖書」を主題としたもので、左上から始まって右下へ物語が進んで行きます。
左上から
1. Adamo ed Eva (アダムとイブ)
2. Caino e Abele (カインとアベル)
3. Noè (ノア)
2. Caino e Abele (カインとアベル)
3. Noè (ノア)
4. Abramo (アブラハム)
5. Isacco, Esaù e Giacobbe (イサク、エサウとヤコブ)
6. Giuseppe (ヨゼフ)
7. Mosè (モーセ)
8. Giosuè (ヨシュア)
9. Davide (ダヴィデ)
10. Salomone e la Regina di Saba (ソロモンとシバの女王)
5. Isacco, Esaù e Giacobbe (イサク、エサウとヤコブ)
6. Giuseppe (ヨゼフ)
7. Mosè (モーセ)
8. Giosuè (ヨシュア)
9. Davide (ダヴィデ)
10. Salomone e la Regina di Saba (ソロモンとシバの女王)
サンジョヴァンニ洗礼堂は、フィレンツェでも最も古い11~13世紀頃の建造と言われ、建物は八角形になっています。「8」がキリストの再生と復活を表す数字だからでしょうか。
下の写真はウフィツィ美術館に向かうときに撮った写真。大聖堂のドゥオモ とジョットの鐘楼、サン ジョヴァンニ洗礼堂を南側からみたところ。
洗礼堂には三つの扉がありますが、扉がない西側は馬車のたまり場になっていました。日本だと人力車が並ぶのでしょう。
ここで見ることができる黄金の「天国の門」はレプリカ。本物は修復され博物館に展示されているそうです。ちなみにこのレプリカ製作の資金を出したのは故茂登山長市郎さん。銀座でサンモトヤマの経営者で、グッチ、エルメス、ロエベ、サルヴァトーレ・フェラガモといったブランドを日本に紹介した方。彼の生涯からはヨーロッパ、イタリア文化へのリスペクトを感じます。
下の写真は1988年にここに来た時のもの。1985年頃から修復が始まったというので、このころはレリーフを少しずつ外して修復作業されていたということでしょうか。
扉をガードするような柵も見えないし、まだまだ大らかな時代だったのかもしれません^^。
日本人が一役買っていたなんて嬉しい話ですね。
by JUNKO (2024-03-13 19:09)