『赤と青のひみつ 聖なる色のミステリー』 [日記]
青い部屋に青いマントを羽織って入り、赤い部屋に赤いマントを羽織って入る。
しかも写真撮ったりして、いったい何をやってたのでしょう…^^;
MIHO MUSEUMで夏にやっていた『赤と青のひみつ 聖なる色のミステリー』展での、体験?コーナーでの写真です。
MIHO MUSEUMに行ったのは、信楽でお蕎麦を食べて陶芸の森へ行った後。夏空が広がっていました。
平日だったのと猛暑の午後だったので、来場者は多くはありませんでした。
ここにはしょっちゅう来ている気がしていたのですが、思い起こせば2年前に若冲を見に来て以来。いつ来ても自然の中に溶け込んだ美しい美術館に癒されます。
『赤と青』古代世界においては、いずれも信仰と深く結びついた“聖なる色”だったという前提でこの展示会は進んで行きました。
古代から近世における日本や世界の美術品に表された赤と青を取り上げて、「色」と「人」の関わりを考えるという夏休み企画でした。自由研究で「赤と青」の研究か…かっこいいかもしれませんね。
まずは、炎や情熱の色、原始を表すイメージも持つ赤の世界から展示は始まりました。メキシコやエルサルバドルといった中米の数千年前の土器や偶像が展示されていました。
みみずく土偶 余山貝塚(千葉県銚子市) 前1300年頃 辰馬考古資料館
中国の器や日本の土偶など、世界中の古代社会において赤には特別な力があると思われていた、というストーリーでした。
伊藤若冲筆 達磨図 江戸時代 18世紀 絹本著色 MIHO MUSEUM蔵
この真っ赤な僧衣の若冲筆の「達磨図」は修復後の初公開だったそうです。
そして中国の皇帝達が永遠の命を夢みて飲んでいた赤い粉の薬(辰砂)は実は水銀が入った毒だったという話も紹介されていました。皇帝達は、それでもその赤さに魔力を感じたのでしょうね…。
ベス神形容器 エジプト 前7-前6世紀 エジプシャンブルー MIHO MUSEUM蔵
青といえばラピスラズリやトルコ石。メソポタミアやエジプトでは金や銀にも匹敵する価値があったといいます。いくら手を伸ばしても届かない青い空を手元に置こうとしたのでしょうか… 日本の勾玉も展示されていました。
MIHO MUSIUMが初の「体験型親子企画」を企画して開かれたというのを後から知ったのですが、最初の写真のような体験コーナーを含めて、消化しきれない部分もありましたが、意欲は伝わってきました。また来年の夏休みにもチャレンジされるのであれば、また行ってみたいと思います。
赤と青の色を体験するって、面白いですねー。
聖なる色、なんですね・・太陽と水、なのかな・・空、かな。
(全然関係なかったりして・・)
by ikuko (2018-10-02 12:33)
あの細く曲がりくねった道を運転されるんですね。
しかも結構距離があります。
バスで行きましたがあの道を思うとちょっとすくんでしまいます^^;
by つぐみ (2018-10-02 22:19)