古典の日 文化基金賞 [日記]
先週金曜日の京都御所の駐車場。平日の雨天ということもありますが、やはりとまっている自動車は数台程度。もちろん観光バスは一台も駐車していませんでした。
ちょっとだけ御所の中も見てみましたが、歩いている人もほとんどいらしゃいませんでした。静かな雰囲気も悪くはありません。
この日は御所に用事があったのではなく、西隣の京都府民ホールアルティで開催の「古典の日 文化基金賞 授賞式」。
アルティは1988年に旧京都府知事公舎跡地に京都府公館と共に建てられた舞台芸術鑑賞を提供するホール。まだまだ新しいと思ってましたが、もう築30年以上にもなってるのに少々驚きました。
ここでこの日開かれたのが、日本の古典文化の研究や普及などに貢献した人や団体に贈られる「古典の日文化基金賞」の第1回の授賞式。
受賞者は
「文学・思想」分野 源氏物語の現代語訳を手がけた作家の角田光代さん
「伝統芸能・音楽」分野 沖縄に古くから伝わる踊り「組踊」を継承している『子の会(しーのかい)』
「美術・生活文化」分野 さまざまなデザインの金ぱくをガラスの中に入れ込んだ截金ガラスの作家で、京都で創作活動にあたっている山本茜さん
そして「特別賞」として、ブルガリア出身で日本文学を研究している国際基督教大学のツベタナ・クリステワ名誉教授が受賞されました。
授賞式の後は、東儀秀樹さんの演奏や、檀ふみさんの朗読、彬子女王殿下の記念講演などが行われましたが、一番印象に残ったのは、クリステワさんの「日本にはすばらしい古典がたくさんあり、本来は若者ももっと楽しめるものなのに、日本の若者が古典嫌いになった最大の要因は、古典を受験の手段にしたこと。教育界は反省し改めてほしい」といったことをおっしゃったことでした。
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