弘前の洋館 [日記]
この建物は青森銀行記念館(旧第五十九銀行本店本館)。昭和40年(1965年)に店舗新築のため取り壊すことになったのを、商工会議所や市民などの要望を受けて、約50メートル ”曳屋” を行って現在地に保存し「青森銀行記念館」として公開されてきたそうです。”曳屋” は弘前城だけではなかったですね。
青森から特急つがる35分うらいでちょっとで弘前駅に着きました。普通電車でも45分くらいですが、この特急つがるに乗ってみたかったのです^^;
いつものことで駅ナカの観光案内所で観光地図をもらって、弘前城への道順を聞いて出発。いつもどおり、とりあえずバスは使わずに徒歩で移動しました。
前夜の雪で歩きづらいところもありましたが、ロードヒーティングというのでしょうか、雪の無い歩道もけっこうあって、ふだんと変わらない速度であるけました。
弘前駅から弘前城までは地図アプリでは2.5kmほど。このあたりが土手町というのでしょうか。弘前の中心街ということです。土曜日の午前10時頃でしたが、雪のせいか歩いている方はあまりいらっしゃいませんでした。
そろそろお城に近づいてきたかな?というところで、この建物が目に入ってきました。最初は何の建物かわからなかったので近付いてみると、明治37(904)年に竣工した銀行建屋を保存したものということがわかり、200円で内部を見学できるということで入って見ることにしました。
1階は営業室。旧日銀京都支店とも雰囲気が似ているように思いました。これは保存する価値はあるなと実感。
2階の大きな部屋には何やらパーテーションが多数置かれていました。パーテーションの両面に合計20枚ほど、弘前市内の洋館を紹介したパネルがかけてありました。
弘前にこんなに洋館がたくさんあるというのは、僕にとっては想定外のことでしたが、あるならみてみたい、という性分。明治以降「学都 弘前」を目指し教育に力を入れるために外国人教師を招いたことから、文明開化の波にのって独特の洋館が造られたということのようです。
今回、弘前ではお城を見て、昼過ぎには青森に戻ろうと思っていたのですが、地図を見ると弘前城の周辺に多くの洋館があるので、うまくルートをとって、いくつか洋館を見学することに方針転換しました。
この旧弘前市立図書館は明治39年竣工。1906年竣工なので優に百年以上たっているのですね。ルネサンス様式の建物にみえますが、木鼻という装飾を用いるなど和風様式も取り入れているのだそうです。青森銀行記念館の屋根の感じとかは和洋折衷のように感じましたし、弘前の洋館は ”独特” の様式のものが多いようです。
内部は無料で見学できました。図書室のほか館長室や婦人閲覧室などが復元されていました。
2階にあった机。机と椅子が固定されていて、デスクトップが開けられるこのスタイル。僕も小学校1年生のときに使ってました。懐かしい…。
懐かしい木の机ですね。
by JUNKO (2024-03-29 17:05)