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白石神社と大蛇伝説 [日記]

京都と滋賀の県境の音羽山のふもとにある「大蛇」の写真です。「小山二ノ講(にのこう)」と呼ばれる行事で作られます。

小山二ノ講

このブログにも何度か書いていますが、鎌倉時代後期の正和2年(1313年)音羽山の山中に住んでいた大蛇が麓の村人や音羽山にある牛尾観音への参拝者を襲ったりするようになり、このあたりに住んでいた弓の名手であった内海景忠という武士が大蛇を退治したところ、景忠は病に倒れ、村は洪水に襲われ不作が続いたそうで、たたりを恐れた村人が大蛇の霊を慰めるため、わらの大蛇を祭るようになったそうです。
今も、大蛇退治があったとされる2月9日に、住民が約三百束のわらを使って新しく大蛇を川べりに奉納しているそうです。700年以上続いているということになります。

二ノ講の大蛇からもう少し山の方に進むと、白石神社の参道があります。

白石神社

山道を登っていくと本殿があり参拝。境内には高さ約4m、長さ約9mの「白石」と呼ばれるご神体の岩があります。

白石神社

神社縁起を読むと、岩の上部に矢穴列痕という岩を切り取るために掘られた跡があるそうで、徳川家康が伏見城再建の際に切り出そうとしたものと推測されるそうです。家康も大蛇のたたりの話を聞いて、この岩を切り出すのを途中であきらめたのかもしれません。

白石神社

白石神社を下りて、再び音羽山方面へ向かうと、初めて見る水車がありました。近くの方が2017年頃に建てられたのだとか。そういえば、子供のころはいくつか水車があったのを朧気ながら覚えています。

露山水車

水車の中はちゃんと杵を衝けるようになっていましたが、水車はポンプでくみ上げた水で動かしているそうです。

露山水車

ここから上流はきれいな渓流が続きます。子供の頃、今は亡き父と飯盒炊爨に時々来たことを思い出しました。

音羽川

下の写真は通称蛙岩。こけがいっぱい付いていたので、緑色の雨蛙みたいでした。

蛙岩

5月上旬でしたが、軽装だったのでこのあたりで引き返しました。また機会があれば、牛尾観音を経由して石山方面まで山越えしてみたいと思います。

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mirro

いろんな”祟り”があるのを聞きますが、殺したり、発掘した時に、
ウイルスや、細菌に感染するのかもしれませんね(;´∀`)
by mirro (2021-06-17 02:22) 

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