安祥寺川水路閣 [日記]
京都山科の琵琶湖疎水。東西に流れる疎水の下を南北に流れる安祥寺川が立体交差しています。
南禅寺の境内のに建てられた水道橋を南禅寺水路閣と呼んでいますが、こちらも同じように安祥寺川水路閣と呼ばれることもあるようです。
この日のルートはJR山科駅の西側のレンガ造りの線路下の小さなトンネルを北へ抜けていきました。
反対側はレンガではなくコンクリートの出入り口。東海道本線の複々線化の時?にトンネルも延長されたのでしょうか…。
この道をまっすぐ北上し、突き当りが安祥寺さん。ふだんは非公開のお寺さんです。
そこから疎水沿いを東へ進み、洛東高校の東側に安祥寺川は流れています。
上の写真中央の白く見える部分は堰になっていますが、そのあたりの地下には全線トンネルの第2琵琶湖疎水が流れているそうです。
その堰の方から疎水を見るとアーチが見えます。
水道管?が手前にありますが、1887年(明治20年)竣工といいますから、130年以上前に作られた煉瓦製の水道橋ということになります。
疎水に戻ると反対側に取水口?のようなものがありました。
反対側にまわってみると新しそうなコンクリートの構造物がありました。
その先は水路になっているようで、
最終的には安祥寺川に合流するようになっていますので、山科盆地に設けられた音羽分水路(洛東用水)・北花山分水路(東山用水)などとともに、安祥寺川に農業用水を供給することがあったのかもしれません。
その合流部から疎水を見ると水路橋がきれいに見えました。
手前の歩道部分がコンクリート製の橋になっていますが、レンガ造りの重厚なつくりの水路閣は、まだまだ現役で踏ん張れそうな、そんな雰囲気がありました。
京都の水路はよく考えられていますね。
by JUNKO (2021-06-25 16:43)