背割堤 [日記]
昨日の午後、今年も背割堤に行ってきました。満開まであと少しって感じでした。
このあたりは、丹波から京都盆地を経た桂川、琵琶湖からの宇治川、伊賀からの木津川の三つの大きな川が合流して淀川になる合流地点。この写真の上の方が天王山の戦いで秀吉と光秀が対峙したあたりになります。
国土地理院の地図を加工
そもそも背割堤とは合流する前に川と川のあいだを堤防で区切り平行な流路にすることで河川を緩やかに合流させ、洪水時に合流点から逆流を防ぐなどの役割を果たしているそうです。元々は今の宇治市の小倉あたりに、巨椋池(おぐらいけ)という甲子園球場の約200倍もの広さの湖があって、そこで三川が合流していたのを、湖を干拓して合流地点を下流に移すことで、数年に一度は洪水に襲われていた地域が豊かな農地に生まれ変わったというわけです。
数年前から桜の季節は協力金100円が必要になりましたが、1・4キロメートルにわたって約250本のソメイヨシノが咲き誇る風景はなかなかものものです。
実は昭和50年代初めまでは松並木だったそうで、別名「山城の橋立」とも呼ばれ、近くの流れ橋とともに、時代劇の撮影場所としても利用されていたそうです。
昭和40年代後半に松くい虫による松枯れの被害が拡大したため、昭和53年に建設省(現国土交通省)が桜への植え替えを実施し、昭和63年からこの桜並木が一般開放されたそうです。
昨日は灰色の空でしたが、青空だとこんな感じ。十数年前にこのブログに貼った写真。今と比べると人は少ないですね。
堤防の先端はこんな感じです。
この写真は堤防先端近くに移植された巨大クスノキ。
国土交通省が付近の堤防強化工事が必要として、2014年に伐採方針を地元に提示したところ、周辺住民の要望で移植が決まったそうです。
堤防の上ではないので、増水時には水に浸かることもあるでしょうが、この場所でもっともっと大きくなってほしいものです^^。
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